Sakana AIは2026年7月6日、Sakana Chatの新機能として「Sakana Translate(サカナ・トランスレート)」を公開しました。
日本語、英語、中国語の翻訳に対応し、翻訳だけでなく添削と結果への質疑も1つの画面で行えます。この記事では、Sakana Translateの特徴、使い方、向いている人、利用前に確認したい点を公式情報から整理します。
Sakana Translateとは
Sakana Translateは、日本語、英語、中国語の双方向翻訳に対応したWebアプリです。翻訳エンジンには、日本語環境に適応させたSakana AIのモデルシリーズ「Namazu」が使われています。
Sakana AIは「日本語を、深く翻訳する」をコンセプトに掲げています。単語や文法だけでなく、敬語、文化的な概念、ネットスラング、相手との距離感など、日本語特有の文脈を保つことを目指したサービスです。
3つの機能
### 翻訳
文章を貼り付けると、訳文が順次表示されます。メール、資料、海外記事など、ある程度まとまった文章を処理する用途が想定されています。
公開時の公式リリースには「最大約5,000字」とありますが、2026年7月13日に確認できたWebアプリの入力欄は2,000字のカウンター表示でした。仕様が変更された可能性があるため、利用時の画面表示を優先してください。
### 添削
入力した文章を、より自然で適切な表現へ整える機能です。変更箇所が差分で表示されるため、どこが直されたのか確認できます。文法だけでなく、丁寧さ、トーン、相手との距離感も調整対象と案内されています。
### 質疑
翻訳や添削の結果について、その場で追加質問できます。「なぜこの表現なのか」「別の言い方はあるか」「もう少し丁寧にできるか」といった確認を、元の文脈を保ったまま続けられます。
Sakana Translateの使い方
基本的な流れは次のとおりです。
1. Sakana TranslateのWebアプリを開く 2. アカウントを登録またはログインする 3. 元の言語と翻訳先の言語を確認する 4. 文章を貼り付ける 5. 「翻訳」または「添削」を選ぶ 6. 結果について確認したい点があれば質疑機能を使う
公式リリースでは、アカウント登録のみで3機能を無料で使えると案内されています。現在の回数上限や利用条件は、ログイン後の画面と利用規約も確認してください。
私は「日本語に強い」とうたう翻訳ツールでも、まず自分の文章で試して判断したいタイプです。登録だけで使えるなら、過去に自分が書いたメールを入れ、敬語や温度感がどう変わるかを見るのが早いかなと思います。
どこが日本語向けなのか
公式発表では、日本語の難しさとして次のような例が挙げられています。
- ビジネス敬語のニュアンス
- 日本固有の文化や生活文脈
- 地名や固有名詞
- 略語やネットスラング
- 相手との距離感に応じた丁寧さ
公式の例では、見積もりについて相談する日本語のビジネスメールを、丁寧さを保った英語へ変換しています。また「Iykyk」のようなネットスラングを、同じ温度感の日本語へ訳した例も紹介されています。
Sakana AIはWMT 2024 General Translationの評価データとXCOMET-XLを使った自動評価結果も公開しています。ただし、自動評価の順位だけで、自分の文章に最適と決めることはできません。仕事のメール、海外記事、カジュアルな会話など、自分が使う文章で比較するのが確実です。
どんな人に向いている?
次のような人には試す価値があります。
- 英文メールの敬語やトーンを確認したい人
- 翻訳後に、表現の理由や別案まで質問したい人
- 修正箇所を差分で確認したい人
- 日本語、英語、中国語の翻訳を無料で試したい人
一方、次の用途は現時点では待ったほうがよいでしょう。
- ファイルをそのまま翻訳したい
- 用語集を登録して表記を統一したい
- 日英中以外の言語が必要
- APIで自社システムへ組み込みたい
ファイル翻訳、用語集連携、業界別エンジン、API提供は今後の計画として案内されています。現在使える機能と将来予定を混同しないようにしてください。
機密情報を貼る前に確認したいこと
公式リリースの英語版には、翻訳履歴が自動保存されると記載されています。過去の訳文を見返せるのは便利ですが、仕事の機密文書、個人情報、顧客情報をそのまま貼り付けるのは避けたほうが安全です。
Webアプリの設定画面には、Sakana AIのモデル改善への協力を許可するかどうかの項目もあります。利用前に設定と規約を確認し、勤務先のルールに従ってください。
ChatGPTでも翻訳はできますが、汎用チャットの回数を翻訳で使うのが気になることがあります。翻訳、添削、質疑が1つの画面にまとまった無料の選択肢が増えるのは、単純にありがたいというところです。ただし、無料条件や入力上限は変わる可能性があるため、毎回の画面表示を確認します。
まとめ
Sakana Translateは、日本語、英語、中国語に対応し、翻訳、添削、質疑を1つのWebアプリで行える無料のAI翻訳サービスです。敬語やスラング、相手との距離感など、日本語特有の文脈を重視しています。
まずは個人情報を含まない過去のメールを1本使い、翻訳と添削の結果を見比べてください。入力上限は公式リリースと現在の画面表示に違いがあるため、利用時の表示を確認するのが確実です。
参考にした公式情報
- Sakana AI「Sakana Translate:Sakana Chatが翻訳に対応、翻訳・添削・質疑の3機能を搭載」: https://sakana.ai/translate-release/
- Sakana Translate Webアプリ: https://chat.sakana.ai/translate


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